自分がこんな性格なのは、過去のトラウマのせいで・・・
こういう言い方をする人をよく見かけます。
過去の出来事が、その後の行動に影響を与えることは、否定できません。
でも、そこに甘んじていては、それ以上前に進むことはできません。
「過去にこんなことがあり、深く傷ついた」
この事実は事実として記憶しておけばいいのです。
では、これからどうするのか?
大切なのは、そこです!
トラウマのせいで、今後の方向性を決められてもいいでしょうか?
過去にこんなことがあったから・・・
例えば、幼いころ父親から暴力を受けたことがある。
それは事実として記憶に残ります。
- だから、自分も他人に暴力を振るってしまう。
- だから、自分は他人には絶対に暴力は振るわない。
同じ過去を持ったとしても、このように反対の考え方を持つことがあります。
過去は過去で受け入れ、未来を自分の考え方で決定づけていく。
それが、本来の姿勢です。
自分の欠点をトラウマのせいにするのは、単なる言い訳に過ぎません。
未来をつくるのは、自分の意志ですから。
大切なのは、今のあなたの目が、上を向いているのか、下を向いているのか、です。
人は過去に縛られているわけではない。
あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。
過去の原因は「解説」になっても「解決」にはならないだろう。
アルフレッド・アドラー
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