ずっとずっと以前、半年ほどお付き合いをしていた女性の話です。
クリスマスや誕生日に、彼女は友人などからプレゼントをもらっていました。
プレゼントをもらうと、彼女は必ずその商品をAmazonで検索し、価格を調べます。
そして、私に向かってこう言いました。
「これ、3万円もするんだよ!高いのくれちゃったね~」
「こっちは、4000円だって!笑っちゃうね。」
それまで、私は、そんなことを言う女性に会ったことがなかったので、驚きました。
商品には価格があります。
価格というのは、貨幣を介して、他人と共有できる価値のことです。
例えば、ジャンパー。
ユニクロで買えば、数千円です。
ところが、マイケルジャクソンが、プロモーションビデオの撮影で実際に着たジャンパーなら、数千万円。
価格というのは、その金額で買う人がいるから、その価格になるのですね。
さて、話を戻します。
友人にもらったプレゼント。
その価値は、どこで買ったらいくらだったというものではありません。
「友人がくれたもの」というのが、価値になるんだと、私は思います。
つまり、他人と共有できる価値ではなく、その人だけの価値です。
思い入れのあるもの、というのは、そういうことなんですよね。
プレゼントを贈ってくれた人の気持を「価値」として感じられないのは、人として問題があるような気がします。
ちなみに、前出の女性とは、クリスマスの日に別れました。
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