不幸を演じる人は本当にどんどん不幸になっていく

私はかわいそうな人。

それを演じたい人がいます。

おそらく不幸を演じれば、誰かがなんとかしてくれると思うのでしょう。

でも実はそれ、全く逆効果なのです。

 

例えば風邪をひいて寝込んでしまい、食べようと思えば、食べられる程度に体がだるいとき。

近くにいる人が、何か温かいものを作ってあげようか?と聞いたとします。

ちゃんと愛情を受け止めることのできる人は、その言葉に応えるため、あまり食欲がなくても「うん、お願い。」と多少無理してでも、相手のお好意を受け入れます。

もちろん、本当に食べられない時は別です。

 

一方、かわいそうな人を演じたい人は、食べられそうなときも「要らない」と相手の好意をはね返します。

食べることもできないかわいそうな私を演じるためには、相手の好意を受け入れるわけにはいきません。

相手が気遣って、お粥や雑炊を作っても、せっかく作ったから食べてあげたいという心の余裕がありません。

作ったものが冷えて無駄になったとしても、かわいそうな私を演じることを優先します。

 

相手は、どんなに気遣っても受け入れられないと分かれば、そっと距離を取るようになります。

この人が風邪をひいて寝込んだら、放っておいた方がいいと思うようになります。

 

日常も同じです。

かわいそうな私を演じる人からは人が離れて行きます。

かわいそうな私を演じることにはなんのメリットもないということに気づかず、結局は寂しい思いをします。

そして、「わたしはひとりぼっち・・・」と更にかわいそうな私になり切ってしまいます。

誰にも相手にされず、一人ぼっちの人は、誰もかわいそうとは思わず、助けようとも思ってくれません。

不幸を演じる人は本当にどんどん不幸になっていきます。

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