ナンバーワンではなく、オンリーワンに!
そんなセリフはよく聞きますね。
心理学のカウンセラーも、受診に訪れた人に、
「ありのままのあなたでいいのですよ。」とアドバイスをします。
ただし、それは他人に不快感を与えなければ、という前提があります。
▼ 話していて不快になる人。
相手の言葉を聞くふりだけして、すぐに自分の話に切り替えて、結局、自慢話になってしまう人。
他人の批判ばかりを繰り返す人。
▼ 一緒にいて不快になる人。
例えば、一緒に喫茶店などに入ったとき、ウェイトレスにやたら横柄な態度を取る人。
独り言が愚痴っぽい人。
こんな人は、周りの人たちが離れていき、なぜ、自分は身の回りに親しい友人がいないんだろう?と気づきます。
誰からも相手にされず、鬱になって精神カウンセラーに相談に行きます。
そこで、「ありのままのあなたでいいのですよ。」と肯定され、気分が良くなって、「あのカウンセラーはいい人だ!また来週話を聞いてもらいに行こう。」と毎週通うようになります。
何度も通ううち、カウンセラーに親近感を感じ、自分を理解してくれる友人ができた!と喜びます。
でも、結局、問題は何も解決していません。
解決しないから、無限にカウンセラーの元に通うことになります。
それは、カウンセラーも充分に分かっていて、「また一人、固定客が増えた!」と売上を計算していることでしょう。
ナンバーワンでなくても、オンリーワンでいいです!
でも、それは、相手を不快にさせないこと。
そして、相手の役に立つこと。
自分らしくあればいいのですが、他人から見て、歪んでいると見えてしまうのであれば、それは修正するべきですね。
幸福な人生を歩む人のライフスタイル(=性格)は、必ずコモンセンス(=共通感覚)と一致している。
歪んだ私的論理に基づく性格では、幸せになることはできないだろう。
アルフレッド・アドラー
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