
「ちゃんとやらなきゃ」に追い詰められていませんか?
仕事に家庭に、毎日めいっぱいがんばっていると、「もっとちゃんとやらなきゃ」と思ってしまう瞬間、ありますよね。
誰かに言われたわけではなくても、自分の中で勝手にハードルを上げてしまって、うまくいかないときには強い罪悪感に襲われたり…。
「子どもに寂しい思いをさせていないかな」
「職場の人に迷惑をかけてないかな」
「どちらも中途半端だと思われているんじゃないかな」
そんなふうに、心の中で自分を責めてしまうのは、とてもつらいことですよね。
でも、それはあなたがいい加減だからではありません。
それだけ、どちらのことも大切に思っているからこその悩みなんです。
誰にも言えない罪悪感の正体
本当は「もっと子どもといたい」「仕事も手を抜きたくない」と思っているのに、どちらかを選ばなければならないような気がしてしまうと、心が疲れてしまいますよね。
周りには、何でもうまくやっているように見える人もいるかもしれません。
でも、実際には誰もが見えないところで葛藤を抱えながら過ごしています。
罪悪感というのは、「大切にしたいものがある証」です。
そして、その気持ちがあるからこそ、あなたは日々、自分なりのベストを尽くしているのだと思います。
だから、どうかその気持ちを否定しないでくださいね。
完璧を求めなくてもいいんです
仕事も家庭も完璧にこなすことは、とても難しいことです。
そして、その「完璧」という基準は、自分の中にしかないことがほとんどなんです。
たとえば、今日は夕食をちゃんと作れなかったとしても、子どもに笑顔で「おかえり」と言えたこと。
職場で会議中に少し集中できなかったとしても、朝早く起きて家族の支度をしたこと。
それって、どれも立派な「両立」なんですよ。
小さなことでも、自分ががんばったと思える瞬間を見つけて、それをそっと認めてあげてくださいね。
「今日はこれでよかった」と思えることが、明日を前向きに生きる力になります。
ひとりで抱え込まない工夫を
つい「私がやらなきゃ」と思ってしまう方ほど、責任感が強く、周りにも頼らずにがんばってしまいがちです。
でも、ひとりで抱え込まなくても大丈夫なんです。
家族にお願いできることがあれば、思い切って「お願い」と言ってみてください。
職場でも、「今は少し余裕がない」と正直に話してみることで、助けてもらえることもあります。
頼ることは、決して甘えではありません。
むしろ、「今の自分の状況を理解してもらう努力」なんですよ。
人に伝えることで、あなたの気持ちが軽くなるだけでなく、まわりの人もあなたの大切さに気づいてくれるはずです。
今のあなたは、ちゃんと「両立」しています
「両立できていない」と思ってしまうときほど、実はもうすでに十分にがんばっている証拠なんです。
誰かと同じ形じゃなくてもいいんです。
あなたなりのペースで、あなたなりのやり方で、家庭と仕事を両立させている姿は、本当に尊いものです。
時には、立ち止まって深呼吸して、「今週もがんばったね」と自分に声をかけてあげてください。
どんなに小さなことでも、今日までやってきたあなたの努力を、ちゃんと認めてあげてくださいね。
肩の力を抜いて、心の中でこうつぶやいてみてください。
「私は、私のやり方で大丈夫」って。
あなたが今日もがんばっていることは、きっと誰かを勇気づけています。
そしてその誰かの中には、未来のあなた自身も含まれているんですよ。
キャリアを考えるときに読む本

現代日本の女性を取り巻くここ30年余の変化を見据え、仕事と出産・子育ての両立を阻む構造的実態、その問題の所在を明らかにする。
これまでさまざまな政策が実行されながらも、女性をとりまく、雇用慣行、賃金格差、正社員/非正社員間の壁、そして出産・育児・保育にまつわる困難は変わっていない。現代日本社会の30年余に及ぶ推移を丹念に追い、その十分な課題解決を阻む構造的実態を理論的かつ実証的に明らかにする。問題の所在を見定め、課題克服のための、具体的な方策を提言。

人生100年・生涯現役時代となった現在、50歳・60歳の時点で、その後の人生をどう送るか、計画をたて、行動していくことが求められています。中高年といわれる年代にとって、漠然と定年を迎えることがないよう、将来に向けての「人生を整える」ことが大切な時代になっているのです。本書は、そのためのノウハウ、知識が詰まった一冊です。
高齢期において日常生活をどう送り生涯生活計画をどう立てて行動するかを考えるための道筋、健康を維持するために大切な知識や運動、また公的年金をはじめとした社会保険についての知識など、各分野の高名な専門家による解説が1冊に凝縮されています。
定年後が気になる中高年の方はもちろん、企業におけるキャリア研修などでもぜひご活用いただきたい内容です。

◆ロールモデルが必ず見つかる
◆管理職としての喜びや悩み、学び、今後のキャリアプランから後輩へのメッセージまで
◆20社を取材し、女性リーダーのリアルな声を紹介
女性の活躍推進は待ったなしの状況ですが、企業からは、「女性はリーダーや管理職に挑戦する意欲が低い」「技術系の女性の採用や、営業職の女性の定着がむずかしく、女性活躍がなかなか進まない」といった共通の悩みが聞こえてきます。その一方で、当事者である女性たちからは、「育児と仕事を両立するだけで精一杯」「自分の会社にはロールモデルがいないのでキャリアを描きづらい」といった声も少なくありません。
そこで本書では、リーダーや管理職、役員として活躍している女性、土木・建築や理系分野でプロフェッショナルとしてとして活躍している女性など、業種も職種も年代もさまざまな女性20人へインタビューを実施し、「どんな学びや経験がキャリアに影響を与えたのか」「キャリア形成における、女性であることでの課題」「挫折し、悩みを抱えたときに、どう乗り越えてきたか」「時間管理やワークライフバランス実現の方法」などに加え、ライフキャリア上でターニングポイントになった出来事なども紹介します。

仕事、結婚、出産、子育て。あなたがやりたいことは何ですか? 欲しいものを手に入れて、自分らしく生きる。すべての女性にチャンスがあります。そのために必要な、ほんの少しの勇気と、考え方のコツを身につけましょう。3人の子育てと仕事を両立してきたキャリアコンサルタントが、女性のキャリアの作り方を教えます!
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