MENU

「もう、何を話せばいいのか分からない」夫婦のコミュニケーション不足に感じる孤独——言葉が届かなくなった心にそっと寄り添うために

かつては何気ない会話で笑い合えたはずなのに、今では「おはよう」「おやすみ」だけ。
同じ家にいても、まるで心がすれ違ったままのように感じる——そんな“コミュニケーションの欠如”に、胸が苦しくなっていませんか?

夫婦としての年月が経つにつれて、どうしても会話は減っていきがちです。
仕事や育児、日々の忙しさに追われるなかで、心の余裕もなくなり、「伝えたい」「聞いてほしい」という気持ちさえ、どこかに置き去りになってしまう。
でも、そんな状態が続くと、ふとした瞬間に深い孤独を感じてしまうのではないでしょうか。

「一緒にいるのに、どうしてこんなに寂しいのだろう」
そんな思いが心の中に静かに広がっていくと、やがて相手との距離はますます遠のいてしまいますよね。
話すことがなくなったのではなく、「どう話せばいいのかわからなくなってしまった」——それが、今の本当の気持ちかもしれません。

感情を共有することが減ってくると、「相手に関心がないのでは?」という不安や、「私のこと、もうどうでもいいのかな…」という寂しさが生まれてきます。
でも、それを伝えようとしても、「そんなことないよ」「疲れてるだけ」と軽く流されてしまう。
そのたびに、心の扉が少しずつ閉じていくのを感じてしまうのですよね。

実は、コミュニケーション不足は、“相手に対する不満”だけが原因ではありません。
「分かってもらえないなら、もう何も言わない方が楽」
「どうせ言っても変わらないから」
そんな“あきらめ”や“悲しみ”が、会話を減らしてしまう背景にあることも多いのです。

でも、言葉を交わさなくなった夫婦の関係に、愛がなくなったとは限りません。
ただ、日々の忙しさや疲れの中で、心の「余白」が失われてしまっているだけなのです。

だからこそ、ほんの少しでもいいから、「話すきっかけ」を作ってみることが、関係を変える小さな第一歩になります。
「今日、こんなことがあってね」「最近、ちょっと疲れてるんだ」——そんな一言だけでも構いません。
たとえ会話が続かなくても、あなたの気持ちを伝えることに意味があるのです。

また、言葉がうまく出てこないときは、無理に話そうとしなくても大丈夫です。
たとえば、一緒にドラマを観る、音楽を聴く、夕食をゆっくり食べるなど、“言葉以外の共有”を大切にすることも、心の距離を近づけるひとつの方法です。

そして、何より大切なのは、「自分の孤独に気づいてあげること」。
誰かと話したい、理解されたい、寄り添ってほしい——そう感じるあなたの心は、とても素直で、温かいものです。
その気持ちを我慢してしまうと、やがて心が疲れてしまいますから、まずはあなた自身が、あなたの気持ちを大切にしてあげてくださいね。

コミュニケーションは、「いつからでも、どんなかたちでも」始め直せます。
完璧な会話を求めなくていいのです。
ただ、「話したいと思っている」「分かり合いたいと願っている」その気持ちが、何よりも大切な“橋”になるのですから。

あなたの声が、少しずつでも届いていきますように。
そして、同じ空間にいることが、再び“安心”や“ぬくもり”に変わっていきますように。
今日もあなたが、自分の心を大切にできますようにと、心から願っています。

夫婦関係に悩んだら、読んでおきたい本

夫婦という病

「顔を合わせるとケンカ」「一緒にいたくない」「夜が怖い」「本当は別れたい」「不倫中だが迷っている」「子どものことを考えると」「熟年離婚したい」……
夫との暮らしが限界だと感じている妻にも、妻の拒否やイライラに苦しむ夫にも。
長年「家族」を見つめてきた精神科医が最前線の治療現場から贈る、結婚を人生の墓場にしないための傷んだ愛の処方箋。

夫婦のトリセツ 決定版

妻のおしゃべり、夫の沈黙にはそれぞれ深い理由がある。
相手にイラつく前に、その理由を知れば、二人の関係も大きく変わる。
新型コロナで大きく変わった家庭環境・夫婦関係を前提に、60万部突破のベストセラー『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』のさらにその先へ。最も身近な他人であるパートナーとのコミュニケーションを深められるバイブル誕生。

夫のトリセツ

「話が通じない」「わかってくれない」「思いやりがない」「とにかく気が利かない」……
腹立たしい夫を見捨てる前にこの一冊。

今度は脳科学から男脳を解明。
夫婦70年時代のバイブル。

妻のトリセツ

理不尽な妻との上手な付き合い方とは。
女性脳の仕組みを知って戦略を立てよう!

妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。ついでに10年前のことまで蒸し返す。いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。人格を否定するような言葉をぶつけてくる。夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。
夫からすれば甚だ危険で、理不尽な妻の怒りだが、実はこれ、夫とのきずなを求める気持ちの強さゆえなのである(俄には信じ難いが)。本書は、脳科学の立場から女性脳の仕組みを前提に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめた、妻の取扱説明書である。

話を聞かない男、地図が読めない女

「男と女の謎」を解き明かし、日本で200万部、全世界で600万部、42カ国でNo.1となった超ベストセラー!

食卓で黙り込む夫婦は長生きできない 男と女、すれ違う心をつなぐ処方箋

男は定年、女性は更年期。環境と体の変化にともなって、夫婦の間に訪れる愛情崩壊の危機。中には熟年離婚などの悲劇を招くケースもある。診療内科医として、長年男と女の心をみつめてきた名医が、人生の後半戦を、幸せに生きる方法をレクチャーする。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

女性専用のセラピストとして、多くの方のお話をお聞きしています。
女性が直面する多くの問題――例えば、キャリア、家庭生活、恋愛、夫婦関係、自己肯定感に関する悩み――に焦点を当てたセラピーをしています。

コメント

コメントする