
派閥に巻き込まれてしまう…それだけで心が苦しくなりますよね
職場の人間関係、とくに女性同士の関係はとても繊細で、時には気づかないうちに派閥のようなものができてしまいますよね。「誰と誰が仲良しで、誰があの人の味方で…」そんな空気を読むことに疲れてしまったり、関係の渦中に巻き込まれて傷ついてしまうこともあるのではないでしょうか。
はじめは普通に接していたつもりなのに、いつの間にか自分が「どちらの味方なのか」と問われるような状況に立たされたり。何気ない言動が誤解されて、悪意のないつもりの言葉が噂話に変わってしまうこともありますよね。
「なんでこんなことでこんなに悩まなくてはいけないんだろう」と、自分を責めたくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。でも、そんなふうに感じてしまうのは、あなたが誠実に人と向き合おうとしているからこそなんです。
どうかご自分の繊細さや優しさを否定せず、少しずつ心を守る方法を見つけていきましょうね。
誰の味方にもならなくていい。中立でいるという選択
派閥争いの中にいると、「自分の立場を明確にしなければならない」と思い込んでしまうことがあるかもしれません。「あの人とは距離を置いた方がいい」「一緒に行動しなければ、自分が悪く思われるかもしれない」そんな不安に押しつぶされそうになることもありますよね。
でも、本当に大切なのは、どの派閥に属するかではなく、自分がどのように働きたいか、どんな人でありたいか、ということなんです。どちらにも偏らず、誠実に、礼儀正しく接することは決して「八方美人」ではありません。それは立派な大人の対応であり、自分の心を守るための賢い選択です。
「私は私のやり方で、みんなと平等に接する」というスタンスを持つこと。それだけで、余計なトラブルに巻き込まれにくくなるものですし、周囲の見る目も自然と変わっていきます。
無理をして誰かの味方にならなくていいんです。あなたが安心できる立ち位置を選んで大丈夫ですよ。
心の距離を取ることは、逃げではなく自衛です
もし、どうしても関係がこじれてしまって、顔を合わせるだけで緊張してしまうような相手がいるとしたら…。そんなときは、物理的な距離ではなく「心の距離」を意識してみてくださいね。
無理に仲良くしようとする必要はありません。仕事上の必要な会話だけをきちんと交わして、あとはそれ以上近づかないという線引きをしても良いのです。
心をすり減らしながら付き合うことが、大人のマナーではありません。むしろ、自分の心を守りながらも丁寧に対応するほうが、長い目で見れば信頼を得ることにもつながります。
「私はあなたを嫌っているわけではありません。ただ、これ以上踏み込みたくないだけです」そんなスタンスを心の中に持つことが、あなたの平穏を守ってくれるんです。
誰とでも無理して仲良くする必要はない。それを許せるようになると、心が少しずつ楽になっていきますよ。
自分の味方を、自分の中に作っていく
職場で孤独を感じるとき、誰かに理解してほしい気持ちは自然なことです。でも、いちばん大切なのは、あなた自身が「自分の味方」でいてあげることなんです。
「私はちゃんと頑張ってる」「あんなふうに傷つくのも当然だったよね」そんなふうに、心の中で自分を受け止めてあげてください。たとえ他人に理解されなくても、自分だけは、自分を分かってあげてほしいのです。
一日を終えて「今日もよくやったね」と、自分に声をかけてみてください。小さな習慣ですが、それだけで心の傷は少しずつ癒されていくものですよ。
どうか、今あなたが感じている苦しみが、ずっと続くものではないことを思い出してください。状況は変わっていきます。そして、あなたにはそれを乗り越える力が、ちゃんと備わっているんです。
友人関係・対人関係に悩んだとき読む本

カップ麺メーカーで働く主人公・日比野のぞみが、異動先で人間関係に悩む。
息抜きに参加した料理教室でユウと知り合い、心理学を学ぶことに。
異動先の個性豊かな社員を始め、様々な人間と関係性を築いていく。

人間関係は、なければ寂しく、
あれば煩わしいものですね。
ときどき、ほどよい孤独を選んでみませんか?
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93歳の現在も、日々診療に向き合う心療内科医の藤井英子医師。
現役で仕事を続けるなかで紡ぎ出される自然体の言葉が評判です。
日常の暮らしのなかで、心がすこし曇り空の日、雨降りの日など、
ふと立ち止まる日に心を軽くする言葉が満載です。

「人間関係がストレスで仕事に行きたくない・・」
「友人とどう接していいのか分からない・・」
「恋愛でも常に不安ばかりが募る・・」
あなたは、そんな日々に悩んでいませんか?
私もかつては、これらの悩みを抱える一人でした。
そんな私が、周囲から
「どうしてそんなに人間関係で悩まないの?」
「若いのに、そんなに距離感の取り方が上手い人を初めて見た!」
と言われるようになりました。
なぜならアドラー心理学を学び、人生が変わったからです。
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