
なぜか昇進できない…その違和感に心が疲れていませんか?
毎日、真面目に仕事に取り組んでいるのに、なぜか自分だけ評価されないような気がすることってありませんか?
特に、同じような実績を出している男性社員が次々と昇進していくのを見たとき、自分の努力が否定されたようで、心にぽっかり穴が開くこともあるかもしれません。
「自分に足りない何かがあるのではないか」「もっと頑張らなければ」と自分を責めてしまうこともあるのではないでしょうか。でも、それは本当に“自分のせい”なのでしょうか。
もしかしたら、それは“女性だから”という理由だけで、無意識に評価が低く見積もられてしまっているからかもしれません。
そのような見えない壁にぶつかっているとき、心が疲れるのは当然のことなんです。自分の努力や価値を疑いたくなる気持ち、わたしはとてもよくわかります。
「女性だから」という理由が、キャリアの障害になっていませんか?
今も多くの職場では、無意識のバイアス――つまり、「女性はリーダーに向かない」といった根拠のない思い込みが、まだ根強く残っていることがあります。
これは、あなたの職場だけの問題ではなく、社会全体の課題でもあるんです。
たとえば、「結婚や出産で辞める可能性があるから昇進は見送りに」といった発言をされた経験はありませんか?
それを聞いたとき、どれだけ心が苦しくなったことでしょう。まるで将来の選択肢を奪われたような、そんな感覚になるのも無理はありませんよね。
でも、それはあなたの能力や努力に問題があるわけではないんです。
不公平な仕組みや考え方の中で、あなたが精一杯に頑張っているということ、それだけで本当に尊いことなんですよ。
キャリアプランを描けない不安…それでも希望は失わないでください
将来どうなりたいのか、そのビジョンを描こうとしても、「この職場でその道があるのか?」と立ち止まってしまうことってありませんか?
昇進が遅れていることや、重要なプロジェクトから外されてしまうことで、自分の将来に自信が持てなくなることもありますよね。
キャリアプランが曖昧になると、自分の存在価値さえも見失ってしまいそうになります。
「このままでいいのだろうか」「この会社にいても意味がないのでは」と、夜寝る前に何度も考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、どうか忘れないでください。
あなたが描くキャリアは、今の職場の評価だけで決まるものではありません。あなたの力を必要としてくれる場所は、きっと他にもあるんです。
選択肢は、今ここに見えていなくても、確かに存在しているんですよ。
あなたの心を守るためにできる、小さな一歩
心がすり減ってしまわないために、まずは「今のつらさ」を誰かに話してみることも大切です。
信頼できる同僚、あるいは社外のキャリアカウンセラーに相談してみるのも良いかもしれません。
声に出すことで、自分の気持ちを整理できたり、「こんなふうに思っていいんだ」と気づくことがあるんです。
また、「自分の価値は会社の評価だけじゃない」と、自分自身に言い聞かせる時間も必要です。
たとえば、これまで達成してきたことをノートに書き出してみたり、誰かからもらった感謝の言葉を振り返ってみたり――そうすることで、心が少しだけ軽くなっていきます。
そして、必要であれば転職という選択肢を検討することも、決して逃げではありません。
自分の力を正しく評価してくれる環境へ、一歩踏み出すことは、あなたがあなたらしく輝くための大切な一歩なんです。
あなたは、もっと評価されていい人なんです
今の状況がどれほどつらくても、あなたが努力してきたこと、向き合ってきた日々の積み重ねは、誰にも否定できない大切なものです。
「女性だから」という理由だけで、可能性を閉ざされるなんて、おかしいことなんです。
だからこそ、あなたはそのことにモヤモヤしていいし、不満を持って当然なんです。
そしてどうか、自分自身を責めないでください。
今感じているつらさは、あなたが一生懸命に生きている証です。
あなたには、もっともっとふさわしい場所と評価が、きっと待っているんですよ。
キャリアを考えるときに読む本

現代日本の女性を取り巻くここ30年余の変化を見据え、仕事と出産・子育ての両立を阻む構造的実態、その問題の所在を明らかにする。
これまでさまざまな政策が実行されながらも、女性をとりまく、雇用慣行、賃金格差、正社員/非正社員間の壁、そして出産・育児・保育にまつわる困難は変わっていない。現代日本社会の30年余に及ぶ推移を丹念に追い、その十分な課題解決を阻む構造的実態を理論的かつ実証的に明らかにする。問題の所在を見定め、課題克服のための、具体的な方策を提言。

人生100年・生涯現役時代となった現在、50歳・60歳の時点で、その後の人生をどう送るか、計画をたて、行動していくことが求められています。中高年といわれる年代にとって、漠然と定年を迎えることがないよう、将来に向けての「人生を整える」ことが大切な時代になっているのです。本書は、そのためのノウハウ、知識が詰まった一冊です。
高齢期において日常生活をどう送り生涯生活計画をどう立てて行動するかを考えるための道筋、健康を維持するために大切な知識や運動、また公的年金をはじめとした社会保険についての知識など、各分野の高名な専門家による解説が1冊に凝縮されています。
定年後が気になる中高年の方はもちろん、企業におけるキャリア研修などでもぜひご活用いただきたい内容です。

◆ロールモデルが必ず見つかる
◆管理職としての喜びや悩み、学び、今後のキャリアプランから後輩へのメッセージまで
◆20社を取材し、女性リーダーのリアルな声を紹介
女性の活躍推進は待ったなしの状況ですが、企業からは、「女性はリーダーや管理職に挑戦する意欲が低い」「技術系の女性の採用や、営業職の女性の定着がむずかしく、女性活躍がなかなか進まない」といった共通の悩みが聞こえてきます。その一方で、当事者である女性たちからは、「育児と仕事を両立するだけで精一杯」「自分の会社にはロールモデルがいないのでキャリアを描きづらい」といった声も少なくありません。
そこで本書では、リーダーや管理職、役員として活躍している女性、土木・建築や理系分野でプロフェッショナルとしてとして活躍している女性など、業種も職種も年代もさまざまな女性20人へインタビューを実施し、「どんな学びや経験がキャリアに影響を与えたのか」「キャリア形成における、女性であることでの課題」「挫折し、悩みを抱えたときに、どう乗り越えてきたか」「時間管理やワークライフバランス実現の方法」などに加え、ライフキャリア上でターニングポイントになった出来事なども紹介します。

仕事、結婚、出産、子育て。あなたがやりたいことは何ですか? 欲しいものを手に入れて、自分らしく生きる。すべての女性にチャンスがあります。そのために必要な、ほんの少しの勇気と、考え方のコツを身につけましょう。3人の子育てと仕事を両立してきたキャリアコンサルタントが、女性のキャリアの作り方を教えます!
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