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「触れられない寂しさ」夫婦間の性生活に感じる不満——言えないまま抱え込んでしまった“心と体の距離”に悩むあなたへ

パートナーとの関係において、「心」と「体」がつながるというのは、とても大切なことですよね。
でも、結婚生活が長くなるにつれて、いつのまにかお互いのスキンシップが減ってしまったり、求める気持ちに温度差が生まれてしまったり…。
そんな“性生活のすれ違い”に、誰にも言えない寂しさやストレスを感じている方は、実は少なくありません。

「夫婦なのに、まるで他人のように感じる」「もう何年も体に触れ合っていない」
そんな状況が続くと、自分が女性として(または男性として)見られていないような感覚に陥ってしまって、自己肯定感まで下がってしまうこともありますよね。

でも、このテーマはとてもデリケートで、誰かに相談するのも難しいですし、パートナーに直接伝えることさえためらってしまうものです。
「重く受け取られたらどうしよう」「嫌われてしまったらどうしよう」
そんな不安が先に立って、結局また自分の中に気持ちを押し込めてしまう…。
そして、それを繰り返すうちに、心と体の距離はますます広がってしまうのです。

性的な欲求や、求め方、頻度の違いは、とても個人的で繊細なもの。
それなのに、夫婦という関係の中では「当然うまくいくもの」と思われがちです。
でも実際は、多くの夫婦がこの問題に少なからず直面しているのです。

「求めても拒まれる」「興味がないように見える」「何も言わないけど、もう気持ちがないのかも…」
そんなふうに感じているとき、心はどこか置き去りにされたような寂しさでいっぱいになりますよね。

一方で、「相手の気持ちを尊重しなければ」と思って、何も言えなくなってしまうこともあるかもしれません。
でも、我慢ばかりを続ける関係は、どこかで必ず心にひずみを生んでしまいます。

大切なのは、性の悩みも「夫婦の大切なコミュニケーションのひとつ」として、話し合っていく姿勢を持つことです。
難しいことかもしれませんが、少しずつでも「自分の感じていること」「どうしてほしいと思っているのか」を言葉にしていくことで、相手に伝わることもあります。

もちろん、話したからといってすぐに理解し合えるとは限りません。
相手にも事情や心の壁がある場合もありますし、無理に合わせようとすることが逆効果になることもあるでしょう。
でも、「わかってほしい」「もう一度つながりたい」と願う気持ちは、決してわがままではないのです。

また、セックスレスという状況の中にいると、自分に魅力がないのではないかと感じてしまったり、心のどこかに孤独を抱えてしまうこともありますよね。
でも、それはあなたが「触れ合うこと」や「愛されること」を大切にしている証です。
誰かを求める気持ち、繋がりたいという願いは、とても人間らしく、美しい感情なのです。

相手にどう伝えるか悩んでいるなら、まずは「寂しい」と感じている気持ちを素直に言葉にしてみてください。
「もっとこうしたい」ではなく、「私はこう感じている」と伝えるだけでも、相手の受け止め方は変わるかもしれません。

それでももし、どうしても解決の糸口が見えなければ、カウンセラーなど第三者の力を借りることもひとつの手段です。
ふたりの間にある「沈黙」を、少しずつ言葉にしていく手助けをしてくれる人は、きっといます。

性生活の問題は、夫婦の心の距離にも深く関わるもの。
だからこそ、一人で抱えこまずに、少しずつ「伝える」「話す」ことを始めてみてください。

あなたの心が求めているものは、「理解されたい」「大切にされたい」という、とても自然で大切な思いです。
どうか、その気持ちを無視しないで、自分自身の心と体に正直にいてくださいね。
あなたがもっと、安心して愛される未来を感じられるように。
今日もその一歩が、静かに始まっています。

夫婦関係に悩んだら、読んでおきたい本

夫婦という病

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夫との暮らしが限界だと感じている妻にも、妻の拒否やイライラに苦しむ夫にも。
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夫のトリセツ

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妻のトリセツ

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男は定年、女性は更年期。環境と体の変化にともなって、夫婦の間に訪れる愛情崩壊の危機。中には熟年離婚などの悲劇を招くケースもある。診療内科医として、長年男と女の心をみつめてきた名医が、人生の後半戦を、幸せに生きる方法をレクチャーする。

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この記事を書いた人

女性専用のセラピストとして、多くの方のお話をお聞きしています。
女性が直面する多くの問題――例えば、キャリア、家庭生活、恋愛、夫婦関係、自己肯定感に関する悩み――に焦点を当てたセラピーをしています。

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