
嫉妬してしまう自分が、いちばん嫌になるとき
「なんであの子ばかり…」「どうして私にはうまくいかないんだろう」
そんな風に、仲の良い友人に対して嫉妬してしまったこと、ありませんか?
本当は祝福したいのに、心のどこかがザワザワして、「おめでとう」の言葉さえ、ちょっと苦しくなる。
そしてそんな自分に対して「性格が悪いのかな」「最低だな」って、さらに自己嫌悪に陥ってしまう…。
でもね、その気持ちは、とても人間らしい感情なんです。
嫉妬は「本当は自分もそうなりたい」という願いの裏返し。
それだけあなたが、がんばって生きてきた証なんですよ。
嫉妬の裏にある「自分を認めたい」気持ち
嫉妬の感情がわいてくるとき、そこには必ず「比べてしまう自分」がいますよね。
たとえば、友人の恋人、仕事の成功、SNSでのキラキラした生活…。
「私にはないもの」を見てしまうと、つい自分を否定してしまいたくなるものです。
でも、少しだけ視点を変えてみてください。
その感情の奥には、「私もそうなりたい」「私も認められたい」という、自分自身への願いがあるはずなんです。
それは決してわがままでも、醜いものでもありません。
むしろ、自分をもっと大切にしたいという気持ちのあらわれなんです。
嫉妬が生まれるのは、心が疲れているサインかも
嫉妬の気持ちが強くなってくるとき、それは心がちょっとだけ疲れているサインかもしれません。
誰かを羨ましいと思うときって、自分の中に「足りていない」と感じる部分があるからなんですよね。
たとえば、がんばっているのに評価されない、努力してるのに報われない…。
そんな日々が続くと、他人の幸せがまぶしすぎて、目をそらしたくなってしまうんです。
そんなときは、無理に嫉妬を抑え込むのではなく、自分の疲れた心をそっと抱きしめてあげてください。
「私、今ちょっとつらいんだな」って、認めてあげるだけでも、少しずつ心がゆるんでいきます。
比べるのをやめるのではなく、「自分の歩幅」を大切にする
「他人と比べないようにしよう」と思っても、どうしても比べてしまうことってありますよね。
それも当然のことなんです。人は、社会の中で生きている以上、誰かとの違いに敏感になってしまうものです。
でも、比べることを責めるのではなく、「私は私のペースでいい」と、少しずつ自分に言い聞かせてみてください。
他人の成功や幸せは、あなたの価値を下げるものではありません。
道のりが違うだけで、あなたにもあなたの輝きがあります。
焦らなくても大丈夫です。
あなたがあなたらしく笑える日が、きっとちゃんと来ますから。
嫉妬してしまったことを「きっかけ」に変える
嫉妬してしまったことで、友人との関係がぎくしゃくしてしまったときは、少し勇気を出して距離をとってみるのもひとつの方法です。
その時間の中で、自分の心を整えることができれば、また自然な気持ちで向き合えるようになることもあります。
そして、もし心が整ってきたら、「あのときちょっと苦しかった」と、やさしく伝えてみるのもいいかもしれません。
本当に大切な友人なら、きっとわかってくれるはずです。
嫉妬という感情も、決して悪いものではありません。
それをきっかけに、「本当はどうなりたいのか」「どう生きていきたいのか」を見つめ直せたら、それはとても大きな一歩になるんです。
あなたはそのままで、誰かに愛される価値がある
今、嫉妬してしまう自分がつらいと感じているなら、どうかその心を優しく包んであげてください。
「そんな自分も、ここにいていいんだよ」と、自分に言ってあげてください。
完璧じゃなくてもいいんです。
ネガティブな感情を持ったとしても、それがあなたのすべてではありません。
むしろ、それだけ感情が豊かで、人とのつながりを大切にしている証なんです。
あなたはそのままで、十分価値があります。
誰かと比べなくても、あなたにはあなただけの魅力があることを、どうか忘れないでくださいね。
友人関係・対人関係に悩んだとき読む本

カップ麺メーカーで働く主人公・日比野のぞみが、異動先で人間関係に悩む。
息抜きに参加した料理教室でユウと知り合い、心理学を学ぶことに。
異動先の個性豊かな社員を始め、様々な人間と関係性を築いていく。

人間関係は、なければ寂しく、
あれば煩わしいものですね。
ときどき、ほどよい孤独を選んでみませんか?
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93歳の現在も、日々診療に向き合う心療内科医の藤井英子医師。
現役で仕事を続けるなかで紡ぎ出される自然体の言葉が評判です。
日常の暮らしのなかで、心がすこし曇り空の日、雨降りの日など、
ふと立ち止まる日に心を軽くする言葉が満載です。

「人間関係がストレスで仕事に行きたくない・・」
「友人とどう接していいのか分からない・・」
「恋愛でも常に不安ばかりが募る・・」
あなたは、そんな日々に悩んでいませんか?
私もかつては、これらの悩みを抱える一人でした。
そんな私が、周囲から
「どうしてそんなに人間関係で悩まないの?」
「若いのに、そんなに距離感の取り方が上手い人を初めて見た!」
と言われるようになりました。
なぜならアドラー心理学を学び、人生が変わったからです。
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