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45歳、初めて“会いたい”が止まらない私の戸惑い

「月に一度」のはずが、もう会いたい――初めて芽生えた感情にブレーキが効かない私。

「月に一度くらい」そう言ったのに、翌日の私はもう彼を求めていました。

昨日、彼と飲んでいる最中に、私たちはこんな話をしていました。
「これからも月に一度くらい、こうして一緒に飲みに来ようよ。」
大人同士としては、ちょうどいい距離感に聞こえます。
家庭もあって、仕事もあって、生活がある。
だから“月に一度”は現実的で、安心できる言葉でした。
ところが、その翌日になった私は、もう彼に会いたくなっていました。
早すぎる自分の変化に、私が一番驚きました。
昨日の余韻に酔っているだけだと思いたかったのに、目が覚めた瞬間から、彼の声や表情が浮かんでしまうのです。
「月に一度」で満足できるはずがない。
そんな気持ちが、私の中から静かに顔を出しました。

私は今まで、誰かを好きになったことがありませんでした。

私は、自分でも不思議なくらい、恋愛というものに縁が薄い人生を歩いてきました。
厳格な家に生まれ、結婚は「選ぶもの」というより「そうするもの」だったから、好きになって結婚したわけではありません。
誰かを本気で好きになって、会いたくてたまらなくて、胸が痛いほどにその人を思う――そんな経験が、私には一度もありませんでした。
だから今のこの感情が、すごく不思議でした。
会いたい、という気持ちがこんなに強いこと。
ただ会えるだけで一日が明るくなること。
スマホを握る手に力が入ってしまうこと。
私は45歳になって、ようやく“恋に似たもの”の入口に立ってしまったのかもしれません。

素直に言ってしまう癖が、私の心をそのまま彼へ運びました。

私は何でも素直に口にしてしまう癖があります。
良く言えば正直、悪く言えばブレーキが弱い。
だから私は、彼にこの気持ちを伝えてしまいました。
「今までこんなに誰かに会いたいと思ったことがない」と。
送信した瞬間、少し後悔しました。
重いと思われたらどうしよう。
距離を置かれたらどうしよう。
けれど、怖さより先に「言ってしまった」という安堵もありました。
私はずっと言葉を飲み込んで生きてきたから、言葉にできた自分が嬉しかったのです。
そして彼は、私に会いたいと言ってくれました。
その返事を見た瞬間、胸が熱くなって、頭の中が白くなりました。

気持ちが重なると、恋を知らない私は簡単に加速してしまいます。

二人の気持ちが重なってしまうと、男の人を好きになった経験のない私は、ブレーキが効かなくなっていました。
これが恋なのか、依存なのか、救いなのか、私はまだ分かりません。
でも確かなのは、私は今、彼からの「会いたい」に力をもらってしまっているということです。
私はずっと、夫の言葉に傷ついてきました。
求めれば突き放され、優しさを求めるほど笑われるように感じて、心の置き場を失っていました。
そんな私に「会いたい」と言ってくれる人がいる。
その事実が、私の心の奥の渇きを一気に潤してしまったのだと思います。
だから私は、勢いのままにメッセージを送ってしまいました。
「来週会えないかな?」

「いいよ、会いたい!」その返信で、未来の形が変わる気がしました。

彼からの返信は、迷いのない言葉でした。
「いいよ、会いたい!」
私は嬉しくて、でも同時に少し怖くなりました。
“月に一度飲みに行く”という約束だったはずなのに、気づけば“来週”を約束している。
これからは週に一度会うようになるのでしょうか。
そんな未来が、現実味を帯びて目の前にぶら下がった瞬間、私は自分が坂道を転がり始めたような感覚になりました。
落ちるのではなく、転がる。
止められない、という意味で。
私は大人なのに、45歳なのに、恋を知らなかった分だけ、今の私は危ういのだと思います。

「重いと思わせない程度に」その加減が分からない。

彼に重いと思わせない程度に、私は自分の気持ちをぶつけてもいいのでしょうか。
この問いが浮かぶ時点で、私はすでに少し怖がっているのだと思います。
私は、夫との関係の中で「欲しい」と言うことが怖くなりました。
欲しいと言えば、拒絶される。求めれば、笑われる。
そんな経験が積み重なると、人は“適量”が分からなくなるのですね。
だから私は、彼に対しては素直でいたいのに、素直になりすぎると、この関係を壊してしまいそうで、手加減を探してしまいます。
この年齢で、こんなふうに恋愛の初歩みたいな悩みを抱えるなんて、少し恥ずかしくて、でも、どこか愛おしい気持ちもあります。

今はただ、次に会える日を楽しみにしてしまう私。

答えはまだ出ません。
週に一度会うようになるのか、月に一度に戻るのか、どこまでが“楽しい”で、どこからが“危うい”なのか。
でも今の私は、次に彼に会える日を楽しみにしています。
それだけで、家事をする手が少し軽くなり、仕事の疲れが少し和らぐのです。
私は、誰かを好きになったことがないまま、ここまで来ました。
だから今の私が感じているのは、恋の喜びだけではなく、遅れてきた感情の洪水なのかもしれません。
嬉しい、会いたい、話したい、触れたい。
その気持ちを否定せずに、でも自分を壊さないように、私は少しずつ“ブレーキの踏み方”も覚えていきたいです。


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