夫婦旅行のあと、私は彼を求めてしまった。二ヶ月後の「一泊二日」が、私を生かす。

夫との旅行から戻った日、私の心は彼のほうへ走っていました。
夫との旅行から戻ってから、私は彼が欲しくてたまりませんでした。
旅先で笑顔を作り、妻として会話をしていたぶんだけ、帰宅した瞬間に心の反動が来たのだと思います。
「早く彼に会いたい」という気持ちが、胸の奥で熱を持って膨らみ、落ち着かせようとするほど強くなっていきました。
私は自分でも驚くほど、彼の温度を求めていました。
夫の前では「いつも通り」を演じるのに、その裏側で私は、彼の優しさや安心感を吸い込みたくて仕方がなかったのです。
あの旅行は夫婦の時間だったのに、私の心はずっと彼に寄り添っていて、帰ってからようやく「本当の行き先」に戻ったような感覚でした。
二時間、三時間の隙間を縫って会うほどに、会う回数が増えていきました。
私は二時間、三時間の隙間時間を縫って彼に会い、彼のそばに行きました。
長い時間ではなくても、顔を見て、声を聞き、抱きしめられるだけで、私は息ができるような気がしたのです。
彼も、時間の都合をつけて私に会ってくれました。
週に二回だったのが、多いときには週に四回会うほどになっていきました。
会うたびに、私は「これで落ち着く」と思うのに、落ち着くどころか、さらに求める気持ちが強くなるのが不思議でした。
きっと私は、恋の加減を知らないまま大人になってしまったのでしょう。
そして今、その空白が一気に埋まり始めて、ブレーキより先に心が走ってしまうのだと思います。
どうしても彼と旅行に行きたくて、私は自分から提案してしまいました。
その翌月、私はどうしても彼と旅行に行きたくなり、それを彼に提案しました。
言葉にした瞬間、「重いと思われたらどうしよう」という不安も浮かびました。
でも、私の中ではもう、ただ会うだけでは足りなくなっていたのです。
生活の外側で、時間を丸ごと共有して、同じ空気を吸って、同じ景色を見て、同じ夜を迎えたい。
そんな願いが、胸の中で形になってしまいました。
もちろん、彼は快く受け入れてくれました。
その返事を見たとき、私は嬉しさと同時に、怖さも感じました。
ここまで来てしまったのだ、と。
けれど同時に、私は「選ばれた」ような気持ちになってしまい、心がほどけていくのを止められませんでした。
彼が選んでくれたのは、露天風呂付き客室とプレミアムプランでした。
旅行は一泊二日です。
彼は私のために、露天風呂のある客室を選び、専用ラウンジで飲み放題のサービスがあるプレミアムプランを予約してくれました。
その話を聞いた瞬間、私は「私のために考えてくれた」という事実だけで胸がいっぱいになりました。
私はこれまで、誰かに丁寧に扱われることを、当たり前として受け取ったことがほとんどありませんでした。
だから、こうして時間もお金も手間も「私との時間」に向けてくれることが、まぶしくて、少し怖いほど嬉しかったのです。
彼は、私との時間をいつも最高の時間にしようと考えてくれます。
その姿勢が、私の心の乾いた部分に静かに水を注ぎ、私はますます彼から離れられなくなっていきました。
旅行は二ヶ月後、その「待つ時間」が私の毎日を変えていきます。
彼との旅行は二ヶ月後になりました。
たった二ヶ月なのに、私には永遠みたいに長く感じます。
でも、その二ヶ月間があるだけで、私は日常を少し違う目で見られる気がしています。
夫からの心ない言葉や、単調な家事の時間も、「二ヶ月後」があると思うと、心のどこかで耐えられてしまうのです。
楽しみがあると、人は呼吸が深くなるのですね。
私は「待つ」という時間を、久しぶりに自分のために使える気がしています。
ただし、それは同時に、私の心がどこへ向かっているかをはっきりさせてしまう時間でもあります。
私はもう、夫婦の枠の中だけで生きることに戻れないのかもしれない。
そんな怖さを抱えながらも、今の私は、早くその日が来ないかと、そればかり考えてしまいます。
彼の優しさに救われながら、私は自分の足元も見失わないようにしたいです。
私は彼に会うことで、確かに救われています。
でも救いが強いほど、依存になってしまう危うさも感じています。
会えない日が苦しくなりすぎたら、私は私の生活まで壊してしまうかもしれません。
だから私は、旅行を楽しみにしながらも、自分の足元を確かめたいのです。
家庭の中で、自分の尊厳を守ること。
彼との関係の中で、自分を見失わないこと。
その両方を抱えたまま、私は今日も台所に立ち、スマホの通知に心を揺らし、二ヶ月後を数えています。
二ヶ月後の一泊二日が、私の人生をどう変えるのかは分かりません。
でも今は、その日を待つことが、私の心を生かしてくれているのです。

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