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「16時まで一緒にいられる」それだけで心が浮いた三回目の約束

三回目のデート、古民家レストランへ――「16時まで」の約束に胸が高鳴る朝。

三回目の約束が決まっただけで、日常の色が少し変わりました。

彼との三回目のデートは、車で30分くらいのところにある、古民家を改造したレストランでランチをすることになりました。
二回目の雨の公園の車内で、抱き合って、キスをして、好きだと確かめ合ってしまった私は、もう後戻りが難しい場所に来ている気がします。
それでも私は、彼と会えるというだけで心が軽くなり、忙しい日常の中に小さな灯りがともります。
私は恋をしたことがないまま大人になったと思っていました。
けれど今は、予定がひとつ入るだけで心が弾んでしまう自分がいて、その変化が少し怖いのに、どこか嬉しいのです。
古民家レストランという言葉の響きだけで、木の匂いや、やわらかな光、静かな空気を想像してしまって、胸の奥がそわそわしました。

迎えはいつも通り、近所のスーパーの駐車場です。

待ち合わせは11時。
近所のスーパーの駐車場まで迎えに来てもらい、そこから一緒に向かいます。
この待ち合わせ場所には、私の暮らしがそのまま詰まっています。
古く厳格な家で育った私は、近所の目が怖いという感覚を、今も手放せません。
だからこそ、スーパーの駐車場は“生活の延長”に見える場所で、偶然を装える安心があります。
でも、車に乗り込む瞬間だけは、いつも胸がきゅっとします。
もし誰かに見られたら、という不安。
それでも、彼の車を見つけた瞬間、そんな不安より先に、会えた嬉しさが込み上げてしまうのです。
私はこの矛盾を抱えたまま、今日も彼の隣に座ろうとしています。

「今日は16時まで一緒にいられる」それだけで心が浮きました。

今日は、16時まで一緒にいられると彼に伝えてあります。
午前中に会って、夕方まで一緒にいられる。
その事実が私にとっては大きな意味を持っていました。
家事も、息子たちのことも、家庭の空気も、いつもなら私の頭の中を支配しています。
でも今日は、少しだけ“私の時間”が長い。
その長さが嬉しくて、同時に、どこへ連れて行かれるのか分からない楽しさもあります。
けれど私は、今回のデートでは「次はどこ?」と自分で段取りを決めるのではなく、彼に任せようと思っています。
任せるというのは、相手を信じるということでもあります。
そして今の私は、彼の優しさや受け止め方に、どうしても寄りかかりたくなるのです。

ランチのあと、どこへ行くのか――想像だけで胸が熱くなります。

古民家を改造したレストランでランチをして、そのあとどこへ行くのか。
それは彼に任せよう、と決めた瞬間から、私は勝手に想像を始めてしまいました。
川沿いの道をゆっくり走るのかもしれません。
静かなカフェに入るのかもしれません。
それとも、車を止めて、雨の日の公園みたいに、二人だけの時間を作るのかもしれません。
想像が膨らむほど、私の胸の奥の熱が増していきます。
私はきっと、行き先そのものよりも、「彼が私のために選んでくれる」ということに弱いのだと思います。
夫との暮らしの中で、私は選ばれる感覚を失ってきました。
だから、誰かが私を思って選んでくれるだけで、私は簡単にときめいてしまうのです。

私の気持ちと彼の気持ちが同じなら、今日は幸せな時間になる予感がします。

私は、彼と会うたびに自分の気持ちが強くなるのを感じています。
それが怖いのに、止められません。
でも、彼も私を求めてくれているように感じる瞬間があり、その度に私は「同じ気持ちならいいな」と願ってしまいます。
私の気持ちと彼の気持ちが同じなら、今日は幸せな時間になりそうな予感。
そう思えるだけで、私は少し救われます。
ただ、私は大人で、家庭があって、守りたいものがあることも忘れてはいけません。
だからこそ、今日の幸せを“勢い”だけで受け取らずに、静かに味わいたいと思います。
16時までの時間が、私にとってただの逃げ場ではなく、私自身を取り戻すための時間になるように。
私はそんな気持ちで、11時のスーパーの駐車場へ向かいます。


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