
「なんで返事くれないの?」がつらくなるとき
仲の良い友人なのに、連絡のタイミングや頻度が合わなくて、モヤモヤしたことはありませんか?
「前はもっと連絡くれたのに…」「こんなに想っているのに、どうして反応が薄いんだろう」そんな風に感じて、寂しくなってしまうことってありますよね。
特に、自分が相手のことを大切に思っているほど、返事が遅かったり、そっけない内容だったりすると、「私だけが気にしてるのかな」と不安になってしまうものです。
でも、まず大前提として、あなたのその気持ちは決しておかしくないんです。むしろ、人とのつながりを大事にしたいという優しさから生まれた気持ちなんですよ。
相手との「連絡スタイルの違い」が起こすすれ違い
人それぞれ、連絡に対するスタンスって本当に違うんですよね。
毎日やり取りをしたい人もいれば、何日かに一度で十分と感じる人もいます。さらに言えば、LINEはさっと返す人もいれば、じっくり考えてから返信したいタイプの人もいます。
あなたにとって「普通の連絡頻度」も、相手にとっては「ちょっと多すぎるかも」と感じられることがあるんです。
もちろんそれは、あなたが悪いのではありません。ただ、考え方や感じ方が違うだけなんです。
この“違い”を理解できないままでいると、「自分ばかりが一方的に頑張ってる」と感じたり、「大切にされていない」と思い込んでしまうことがあります。
でも、実はただ単に、相手が連絡に対して淡白なだけだった…ということもあるんですよ。
「連絡がこない=嫌われた」ではないという視点
返事が来ないと、どうしても「何か悪いことを言ったかな」「嫌われたのかな」って思ってしまいますよね。
でも、現実はもっとシンプルなことだったりします。
たとえば、相手がただ忙しかったり、疲れてスマホを見る余裕がなかったり。
または、そもそも連絡を「しょっちゅうしなくても関係は変わらない」と考えるタイプだったりすることも。
「連絡=関係の深さ」と考えていると、相手の行動が全部自分への評価に見えてしまうんですよね。
でも実際は、人それぞれの価値観があるだけ。
あなたのことを大事に思っていても、表現の仕方が違うだけかもしれません。
自分の「不安」や「寂しさ」を正直に伝える勇気
もし、ずっと我慢していて苦しいなら、一度、正直な気持ちを伝えてみてもいいかもしれません。
「もっと連絡してほしい」とストレートに言うのではなく、「ちょっと寂しいなって感じちゃうときがあるの」と、あなたの心の声として優しく伝えてみるのです。
相手も、あなたがそこまで思い悩んでいたことに気づいていなかった…なんてこともよくあります。
伝え方を少し工夫するだけで、相手との距離がぐっと縮まることもあるんですよ。
大事なのは、相手を責めないこと。そして、自分の心を押し殺さないこと。
そのバランスを取ることで、もっとお互いに優しくなれる関係を築いていけるはずです。
心地よい距離感を見つけるために
どんなに仲の良い友人でも、心地よい連絡頻度や距離感は少しずつ違います。
だからこそ、お互いに「ちょうどいい」を探していくことが大切なんですよね。
ときには、自分から少し引いてみる勇気も必要かもしれません。
それは、冷たくなることではなくて、「自分の心を守るための選択」なんです。
その上で、「このくらいの距離がちょうどいいな」と感じられるバランスが見つかっていくと、関係がぐっと楽になっていきます。
あなたが大切にしたいと思うその気持ちは、きっと相手にも伝わっています。
ただ、お互いのペースを理解し合うには、少し時間がかかるだけかもしれません。
あなたの気持ちは、大切にされていいものです
「もっと連絡がほしい」「ちゃんと向き合ってほしい」と願うことは、決してわがままではありません。
むしろ、それだけあなたが真剣に相手を想っているという証なんです。
でも、その優しさを、自分自身にも向けてあげてくださいね。
「待ってばかりでつらい」「自分ばかり我慢している」と感じるなら、あなたの心もちゃんと労わっていいんです。
友人関係は、どちらかが無理をして保つものではなく、心地よく続けていくもの。
その関係を、もっと優しく育てていくために、自分の気持ちを大事にすることから始めてみませんか?
友人関係・対人関係に悩んだとき読む本

カップ麺メーカーで働く主人公・日比野のぞみが、異動先で人間関係に悩む。
息抜きに参加した料理教室でユウと知り合い、心理学を学ぶことに。
異動先の個性豊かな社員を始め、様々な人間と関係性を築いていく。

人間関係は、なければ寂しく、
あれば煩わしいものですね。
ときどき、ほどよい孤独を選んでみませんか?
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93歳の現在も、日々診療に向き合う心療内科医の藤井英子医師。
現役で仕事を続けるなかで紡ぎ出される自然体の言葉が評判です。
日常の暮らしのなかで、心がすこし曇り空の日、雨降りの日など、
ふと立ち止まる日に心を軽くする言葉が満載です。

「人間関係がストレスで仕事に行きたくない・・」
「友人とどう接していいのか分からない・・」
「恋愛でも常に不安ばかりが募る・・」
あなたは、そんな日々に悩んでいませんか?
私もかつては、これらの悩みを抱える一人でした。
そんな私が、周囲から
「どうしてそんなに人間関係で悩まないの?」
「若いのに、そんなに距離感の取り方が上手い人を初めて見た!」
と言われるようになりました。
なぜならアドラー心理学を学び、人生が変わったからです。
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