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ただの片思いが崩壊させた私の結婚生活──心が求めたものと現実のズレ

結婚しているのに、誰かに心を奪われてしまった

結婚して数年、家庭は安定しているはずでした。でもあるとき、ふとしたきっかけで出会った人に心を惹かれてしまったんです。
最初は本当に「ただの片思い」だと思っていました。軽い憧れ、日常に少し刺激がほしかっただけ──そんな気持ちだったんです。

けれどその「片思い」が、私の心を少しずつ蝕んでいきました。会えるわけでもない、何か進展があるわけでもないのに、その人を思い浮かべる時間が増えて、夫との時間がどんどん苦痛に感じるようになってしまったんです。

こうして、現実の結婚生活と、心が求めるものとのギャップが、少しずつ私の心を壊していきました。

 

「恋愛」と「結婚」の違いを、私はわかっていなかったのかもしれません

恋愛って、ときめきや刺激があって、感情が大きく動くものですよね。それに対して、結婚は安定や信頼が中心になります。でも、それって「わかっていたはず」のことだったんです。

ただ、心が疲れていたり、孤独を感じていると、「恋愛のときめき」がやたらとまぶしく見えることってありませんか?
私もそうでした。毎日同じ日常を繰り返す中で、「誰かに必要とされたい」「女として見られたい」という気持ちが、静かに膨らんでいったんです。

そしてそれは、結婚生活の中で満たされない何かを補うように、片思いという形で現れてしまったんです。
この時点で、自分の心がもう「家庭」から離れかけていたことに、私は気づいていませんでした。

 

罪悪感と苦しみの中で、自分を責め続けた日々

もちろん、家庭があって、夫がいて、それでも他の人に心を奪われている自分に対して、ものすごい罪悪感がありました。
「私は最低な妻だ」「裏切っている」「なんでこんな気持ちになるのか」と、毎晩一人で泣いていたんです。

でも、それでも気持ちは止められませんでした。
心って、理屈じゃないんですよね。頭では「いけない」とわかっていても、感情が先に動いてしまうことってあると思います。

そんな自分が嫌で、夫に対しても申し訳なくて、だんだんと家の中で笑うことが減っていきました。
夫も、私の変化にうっすら気づいていたと思います。だけど、理由を話すことなんてできませんでした。話してしまったら、すべてが終わってしまいそうで…。

 

気づいたときには、すでに「家庭」は壊れていた

ある日、夫に「最近、何かある?」と聞かれました。
一瞬、心臓が止まりそうになりました。でも、何も言えなかった。「疲れてるだけ」とごまかしました。

それでも、嘘をつき続けることがどんどん苦しくなって、少しずつ夫との距離が離れていったんです。会話は減り、笑顔も消えて、まるで他人のような空気が家の中に流れていました。

気づいたときには、もう私たちの関係は冷え切っていて、夫婦というより「同居人」に近い関係になっていました。
そしてある日、夫がポツリと「もう無理かもな」とつぶやいたんです。
あの瞬間、私はすべてを失ったと感じました。

 

心が壊れそうなとき、あなたはひとりじゃないんです

あのときの私は、ただ誰かに「認めてほしい」「愛されてるって感じたい」と思っていただけだったんです。
それが間違った形で表れてしまっただけで、私はただ、心が疲れていただけだったんです。

もし今、あなたも似たような気持ちで苦しんでいたり、「こんな自分はおかしいのでは」と思っていたら──大丈夫です。
あなたの気持ちは、誰にも否定できない、あなたにしかわからない大切な感情なんです。

恋に落ちてしまうことは、悪いことではありません。ただ、その感情をどう扱うかで、人生は大きく変わってしまうことがあります。

もし、どうしても苦しいなら、信頼できる人に打ち明けてみてください。話すだけでも、心が軽くなることってありますよ。

 

おわりに──心が求めるものに正直になるために

「ただの片思い」が、私の結婚生活を崩壊させてしまいました。
でもその経験を通して、私は自分の心と向き合うことの大切さを学びました。

人は誰でも、弱くなるときがあります。誰かにすがりたくなるときもあります。
それは恥ずかしいことでも、間違ったことでもありません。

大切なのは、自分の心の声に耳を傾けてあげること。
そして、できることなら、壊れる前に小さな違和感に気づいてあげてほしいんです。

今、苦しいあなたに、少しでもこの言葉が届きますように。
あなたはひとりではありません。心が軽くなる日が、きっと来ると信じています。

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この記事を書いた人

女性専用のセラピストとして、多くの方のお話をお聞きしています。
女性が直面する多くの問題――例えば、キャリア、家庭生活、恋愛、夫婦関係、自己肯定感に関する悩み――に焦点を当てたセラピーをしています。

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